すっごく寒いコロンバスを抜け出し、27日から29日まで、もっと寒かったクリーヴランドへ旅行してきました。
目的は食事。以前に何回か行ってとっても気に入ってしまったレストランと、前々から評判をWebで目にしていたレストランの2つを訪れてきました。
しかし本当に寒いのです。左は我が家の玄関前の屋根にぶら下がる氷柱。1番大きくて長いのは、ちょうど人がドアを開けて立つ位置の真上なので、知らずに落ちてきて怪我でもしていたら。。。と、気が付いた時にはぞっとしました。こんな氷柱が出来たのも、ここ数年で初めて見ました。

右と下の2つは、クリーヴランドへ向かうフリーウェイで撮ったもの。道は除雪されていますが、周囲には深い雪が残ったままで、沿道の木々は凍ってキラキラと輝いていました。綺麗でしたよ。

泊まったホテルは、InterContinental Hotel & Conference Center Clevelandです。
本当は、同系列でこのすぐ側にある InterContinental - Suites Hotel Cleveland の方が、ミニキッチンや電子レンジが付いているので「車の旅は炊飯器持参」がデフォルトの我が家にはもってこいなのですが、今回は行きたいレストランが上記のホテル内だったので、そこに泊まることにしました。寒いから、外になるべく出たくない私達(笑)。
両ホテルとも、近くにあるクリーヴランドクリニックの来客が多く宿泊するホテルなので、目立ってスノッブだったり豪華だったりはしないけれど、短期でも長期でも使い勝手が良く自然なサーヴィスを受けられるホテルです。何度か泊まっているけれど、不快な思いは一度もありません。
さて1日目。6時に予約しておいたのは、The Baricelli Inn(バリチェリ・イン)という、ホテル内の同名レストランです。
日本人の方が、何人かここへ行った話を書かれていて、どれも美味しかったとの内容が、いつも気になっていました。で、今回がクリーヴランドへ行くのは最後になるので、思い切って行ってみようということに。
趣のある建物(マナーハウスの様です)の中に一歩入ると、入り口右側には立派なチーズセラーが。どうやらチーズには絶対の自信を持っている様子。
私達の担当者さんは新人さんだったらしく、メモを見ながらメニューの説明をたどたどしくしていたのはまだ可愛かったのだけれど、カトラリーの上にお皿を斜めに置いてしまったり、入り口でクロークのオンナノコと話し込んでいて全然テーブルを見にこなかったり(笑)。でもその他のスタッフは、とてもキビキビと動き、楽しげで気も付き、優秀に見えました。
なかなか来ないわねぇ、なんてのんびり構えていたのだけれど、あんまり私達が放って置かれたので、他のスタッフが気にして声を掛けてきたほど。こんなこと、テーブルの担当者が厳密に決まっているアメリカじゃ、絶対ありえません。ということは、やはり店全体のことではなく、担当者自体がダメだったんでしょうね。
お料理は、量がとっても多いです。大量の食事を見慣れた私達でも、前菜の時点で「どひゃーっ」と思わず口走ってしまったくらいです。とても前菜には見えませんでした。お察し下さい。
味はハッキリクッキリ。濃いめ甘めでインパクト大。そして量が多いので、最初一口食べた時にはどうしようと思うのですが、なぜかある程度まで食べ進んでしまいました。が、やはり負担が大きくて、全てのお皿を残すことになってしまいました。がっちり食べて、がっちり飲んで、が好きな人向けのお店です。
楽しみにしていたチーズまで辿り着けなかったのが悔しかったなぁ。でもデザートだけは意地でも食べました。すっごく美味しかったですよ。
ロマンティックな店内で、実力のある料理を楽しむことが出来ました。本当に美味しかったです。でもやはり、若い人向きかもしれませんね。私達には少しばかりインパクトが強かったみたい。
服装に関しては、エレガントカジュアルでも大丈夫のようです。ジーンズの女性もいたくらい。
とはいえ、以前から少しぼかして書いてはいることですが、あからさまな言い方をすれば、やはり東洋人は身なりに気を付けて行った方が良いように思います。特に男性は、夜の食事の際に、ジャケットやタイを着用しているのといないのとでは、連れて行った女性に対しても扱いが全く違います。
ここはアメリカだからどこでもジーンズでOK。。。と考えず、折角良いレストランへ行くのですから、雰囲気を楽しむ為にも、料理を作ってくれる人へ礼を尽くす意味でも、お洒落をして出掛けた方が素敵な気分で過ごせると、私は思っています。派手だったり華美だったりでなくても良いのです。簡単なジャケットや、ちょっとしたタイ、きちんと磨かれた靴だけでも。
さて、2日目。一日中、お部屋でお風呂に入って寝てお風呂に入って寝てを繰り返していました。
我が家のお風呂は、飾りで付いているビジネスホテルのお風呂のようで、まるで浸かることが出来ません。だから旅行に行くと、ゆっくりのんびりお風呂に入るのが楽しみで楽しみで。
腰湯をしたり、肩まで浸かったり、アロマオイルを入れたり、そりゃもう堪能しました。肩の、背中から上の部分に固まった凝りがぜーんぶ抜けてしまったよう。ふにゃふにゃになっちゃいました。
そして夜は、宿泊したホテル内にあるレストランClassicsへ。
実は私、ここがお気に入りなのです。今のアメリカではあまり流行らない、若者からみれば老人客の多いカビの生えた雰囲気なのでしょう。客の年齢層は、とても高いお店です。そしてこのレストランは、The Baricelli Innよりも、もう少し服装に気を付けてなければなりません。ジャケットやタイは着用していないと入店を断られます。そういうところも、若い人が敬遠する理由のひとつかもしれません。
が、落ち着いていて尚且つ迅速で、しかし高慢ではない優秀なサーヴは、長い時間をかけて築いたものを感じさせてくれます。そしてそれは、食事中ずっと、なんとも居心地の良い楽しい時間を作ってくれるのです。
ソムリエは、むやみやたらに高いワインを押し付けることは絶対にしません。もし希望のものが無かった場合、値段ではなく希望に近い味のものを捜し出せる知識を持っています。
前回、私達がここで頼んだ赤は、Paloma Merlot 2001でしたが、今回はお願いしたけれどそれがなく、持ってきてくれたのがPaul Hobbs Michael Black Vineyard Merlot 2000。
もう本当に期待していた以上のものでした。美味しかった〜☆
(ひだりん)はPalomaの方が好きだといっていたけれど、私はPalomaよりも大好き。優雅で柔らかく、それでいて下草やカカオ系の香りが強い主張をしていて、私の好み。
値段的にPalomaより安かったにも関わらず、大満足でした。こういう愉しみも、優秀なソムリエがいればこそ。アメリカ、それも地方ではなかなかお目にかかれない素晴らしいソムリエだと思っています。マニュエルくん、ありがとう☆
またここはやはりアメリカのレストランなので、食前酒にスパークリングワインを頼んだとすると、グラスの縁ぎりぎりまで注いでくれます。そのまま前菜までこの一杯で行ける量です。これがなんとも、日本のレストランと違ったラフな感じで、なかなか楽しくてニヤニヤしてしまう一瞬なのです。
そして料理。メインの牛フィレパイ包み焼き。メニューには「シャトーブリオン風」と書かれています。中に黒トリュフとフォアグラが入っていて、濃厚で、これぞメイン料理。シェフの得意料理だそうです。お気に入り。
テーブルの横にワゴンを持ってきて、その横でパイで包んだお肉を切り、暖めたお皿に乗せてサイドディッシュを盛りつけ、そして包んだパイごとテーブルに運んでくれます。この大仰な感じがしびれちゃうんです。そして、牛肉の旨味を吸い取ったパイ皮の美味しいこと!もう思い出しただけでも。。。ぜひ試してみて下さい。
以前、銀座の新しいロオジエで鴨のパイ包み焼きを頼んだ時、焼き終わったものを見せに来てくれて、おおこれをここで?と思ったらサッサと奥へ持って行ってしまい、出てきたのは鴨さんだけ。包んであったパイはどこぞへ行ってしまい、お皿にはありませんでした。あの時の落胆といったら。
やはりパイ包み焼きはパイを食べてナンボやと思っている私にとって、このお店は思う通りに食べさせてくれる嬉しい場所なのです。(はいはい、どーせ私はタダの食いしん坊ですよ(笑))
そしてデザートは、ぜひクレープシュゼットを。恭しくテーブルの横に到着したワゴンには、山盛りのレモンとオレンジ、そしてキルシュやグランマニエ、コワントローやブランデーが。
目の前で、銅のフライパンにバターを入れ、そこへ生のレモンとオレンジをじゅっと搾り、砂糖を入れたらお好みのリキュールを入れてフランベします。これがまた、炎が派手で良いのです、そして、バターと柑橘類とリキュールの香りが辺りを漂って。。。
そこへクレープを優しく寝かせて味をつけたら、暖めたお皿に移し、バニラアイスクリームと共に目の前に置かれるのです。
クレープを一口大に切り、アイスクリームを乗せ、口に運ぶ。この美味しさといったら。。。。。
ああ、クリーヴランドへ出掛けられる方は、ぜひ。
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